
不満を抱えたエルデンリングのプレイヤーが、アクセス不能なゲームコンテンツに関する不正なマーケティング慣行を主張し、バンダイナムコとフロムソフトウェアに対して訴訟手続きを開始しました。本訴訟の妥当性と原告の根本的な動機について、詳細は記事をお読みください。
エルデンリング玩家が少額訴訟裁判所を通じ法的措置を追求
「スキルの壁」がコンテンツを阻んでいると主張

4ChanでNora Kisaragiと名乗るプレイヤーは、フロムソフトウェアが過度な難易度の壁によって意図的に重要なゲームプレイコンテンツを隠蔽していると主張し、バンダイナムコを訴える計画を発表しました。訴訟では、エルデンリングや他のソウルボーン作品に「完全な追加ゲームレイヤー」が存在するとし、大多数のプレイヤーには意図的にアクセス不能にされていると述べています。

原告は、『シャドー・オブ・ジ・エルデンツリー』の悪名高い難易度急上昇を補強証拠として挙げています。データマイニングによる発見を認めつつも、これらの発見をカットコンテンツではなく意図的に隠されたものと解釈する論調は議論を呼んでいます。
申立人は直接的な証拠を欠いていることを認めながらも、『SEKIRO』や『Bloodborne』の設計思想から開発者の意図を推測して主張を展開。核心的な論点として、消費者が人工的な難易度の壁によって知らぬ間にアクセス不能なコンテンツを購入させられているとしています。

ゲームコミュニティはこの主張をほぼ一蹴しており、データマイナーたちが何年も前から実質的に隠されたコンテンツを発見していたはずだと指摘。業界専門家は、使用されていないアセットが開発上の制約から意図的な隠蔽ではなくゲームファイルに残ることが一般的だと説明しています。
法的実現性の評価

マサチューセッツ州の少額訴訟手続きでは、個人が弁護士を立てずに訴訟を提起できます。ただし、裁判官が証拠基準に基づいて事件の妥当性を最終判断します。
原告は不正な取引慣行を禁止する消費者保護法の適用を試みる可能性があります。しかしながら、隠されたコンテンツ次元の存在を立証することは極めて困難です。計測可能な損害を引き起こす意図的な消費者騙しを具体的に示す証拠がなければ、本案は却下される運命にあるようです。
特筆すべきは、仮に勝訴したとしても少額訴訟の上限により賠償額はごくわずかである点。ただし原告は、主目的が金銭的補償ではなく隠されたコンテンツに関する開発者の正式な声明を引き出すことだと強調しています。